Saturday, January 27, 2007

世界経済の状況

世界的な経済状況を検討してみる。違う姿が浮かぶ。  Fより
どうも経済状況の説明がおかしいように感じる。資源不足を煽り、資源の価格を上げているのは先進諸国ではないかと見ている。この当たりを検討しようと思う。
工場が世界に出来て、供給過剰の状態にあり、かつ先進諸国では買う物がないために消費が停滞している。日本の我々も買うものがない。先進諸国には物が充満している。これ以上、需要を喚起できない。
世界的に需要を喚起するには、中進国の給与を上げることである。テレビ、冷蔵庫、洗濯機など欲しい物はたくさんある。自動車も欲しいという。グッチのカバンももう少し高給になったら買いたいとなる。海外旅行にも行きたい。その証拠に中国の物欲は凄い。欧州のブランドも中国で売れている。
ということは、中進国家の資源価格を上げればいいことになる。ロシアやインド、ブラジルなどは、資源価格が高騰したために消費も大きく伸びている。この消費のほとんどは欧州や日本の製品を買うことになる。
そして、洋服などは中国から買うことになる。資源国にお金を上げて、耐久消費材の購入を促していると見ることができる。中国などは、洋服などを全世界に売り、その儲けで高級品を買うために欧米日は大きな市場ができたのだ。
そして、欧米日は好景気が長期に持続している。日本は景気の上昇の時期が過去の景気に比べて長期になり、人手不足の状態になっている。
そして、米国ファンドから欧州ファンドが世界から金を集めて、かつ石油の高騰でイスラム教地域からの投資が、中進国家に集まっている。このため中進国家は高度成長している。ロシアのように資源立国して、大成功している。しかし、その引き金は欧米日などの資源消費国が結託して、資源価格を上げたことによる。
資源価格の高騰はもう1つの意味がある。ゴミからリサイクルで資源を生み出すコストと見合うようにすることである。もし、リサイクルで資源化できると、世界最大の鉱山は東京になる。この50年間、東京にいろいろな資源をぶち込み、かつ地震のため、ニューヨークやロンドンの建物に比べて、多くの鉄を使う必要があった。
リサイクルのコストの低減のために中国の安い人件費を使うことで資源を復活させている。
石油の高騰で石炭液化などの工場が建ち、かつそのコストが1バーレル50ドルと分かると、石油も50ドル辺りまで下がってきている。今後は、石油も他の代替エネルギー価格と比較されて値段が決まることになる。
一番気がかりなのは、農産物価格の上昇でしょうね。この理由は地球の温暖化で今までの産地が砂漠化したり、温度上昇で適作地ではなくなることで、収穫量が減っていることに加え、エタノールなど石油代替エネルギーの原料にされているためで、農産物が燃料か食物かの選択が出来るようになり、石油高騰で現時点、燃料に逃げている。
このような状態で一番得をした国家が話題にもならないオーストラリア、ニュージーランドでしょうね。

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