日本の付加価値産業
日本人は欧米人に比べても、インド人に比べても論理的能力が高いとは思えない。むしろ論理力は弱いし、論理教育にも力を入れていない。世界で論理力が一番高いのはインド人でしょうね。99*99の計算まで覚えるインドの教育には驚かされる。コンピュータの世界はインド人にお任せという状態になってきた。
米国は、コンセプト力と世界から優秀な人を引き入れて、その論理力を使って、新しいコンセプト(基準)を作り上げるのに長けている。グーグルは世界的なコンテストを行い、その中で優秀な人に非常に高い給与を与えて、世界から人を集めている。
欧州も米国の真似をしている。ISOの基準を作り、それを商売にしている。ノウハウを積極的に文書化して無料で公開して、その資格を売るという商売をしている。このため、台湾の新幹線のように暗黙知の日本鉄道方式と明示知の欧州鉄道方式がぶつかるという問題が出る。発展途上国では欧州式しか最新技術を取り入れる方法が無い。日本ももう少し、運営方法を文書化して明示知にする必要があると思うがどうでしょうね。
中国人は、世界的なネットワークを作り上げてその情報力で、商売をする。中国本土の安い労働力を使って、世界の良い物をまねして低価格で提供する。この商売には、世界的な華人のネットワークが有効に働いている。韓国も英語力を増強する必要を認めて、英語教育に熱を入れている。
退職した日本人技術者たちが大量に中国や韓国に招かれている。このため、日本企業の最先端技術を驚くほど早く、中国・韓国企業は手に入れている。また、優秀な退職日本人技術者の新しい研究が中国・韓国で行われて、新製品が開発されようとしている。日本人が中国を強くしている。しかし、60歳以上の退職技術者を日本で雇用する場がない。このため 原子力も鉄道車両も工場生産も中国は退職日本人技術者に教えを請い、急速にその力をつけている。
日本は世界的なネットワークもなく、コンセプト力も無い。英語力を強化するでもない。その上に、日本の最先端技術を中国に日本人退職技術者を通じて、真剣に教えている。このため、日本は新しい技術を開発する必要があるし、しかし、その開発者も日本企業から退職すると中国に招かれて、開発した技術を教えることになる。
日本にあるのは、常に、こつこつと飽きもせずに仕事をまじめに長期間こなし、かつチームワークで膨大な調査や細かい仕事を仕上げる力でしょうね。1人の技術者が成果を出すのではなくて、チームで成果を出すような仕事をすれば中国は最先端には常にいけない。
長い期間を弱いコンセプト力で、やり続けられるのは、技術者相互に情報交換も密に行っていることによる。目的はシッカリしているが、結果が保証されていないのに、長期間取り組む。論理力も信用していないので、始めに予測もあまりしない。このため、予想もしない製品を作ることになる。
その一番いい例がホンダの小型航空機ですね。エンジンを羽の上に持ってくるという奇想天外な方式である。流体計算を全ての点で行って、特異点を見つけたのでした。このような特異点を見つめるのは日本人の発想しかいないでしょうね。
日本のような結果が報われない可能性がある仕事を世界の企業は認めない。しかし、日本企業はそれを認める。日本の部品産業がここまで強くなったのは、長期間で先の見えない忍耐力が必要な物性の基礎研究と開発を許しているからである。
この日本企業が得意とする忍耐力を必要とする分野、世界的な商品を生み出す分野は、生物由来のタンパク合成ではないかと見ている。林原のトレハロースがいい例である。林原はこの合成研究に20年を費やしている。2つの酵母を組み合わせて使うことで、このトレハロースをデンプンから合成した。
生物由来の仕組みは数式では表すことができないが、非常に大きな合理性を持っている。何億年前から育んだ生命の仕組みには底知れない深さがある。
この分野は、調査するのには膨大な時間と手間が必要になるし、成果も具体的には最初に示せない。このため、日本人向きな研究である。一度その成果を物にすると、他国では真似ができない。見た目では分からない仕掛けやタンパクの合成であり、かつこのタンパク合成に必要なバクチリア・酵母の最適環境が重要なことになり、そのノウハウはそう簡単に真似できる物ではない。
今、エタノールを作るのには、サトウキビやトウモロコシなどの食材が使われているが、これが木くずや草などからできれば食材と競合しないことになる。しかし、木や草にはセルロースが大量に含まれている。このセルロースを分解できないことが問題である。
しかし、このセルロースを分化する虫がいる。それはシロアリで、このセルロースを分解しているのが、腸に寄生しているバクテリアで、このバクテリアを培養すれば、木屑からデンプンが出来ることになる。そのデンプンをエタノール化するのは既知の発酵菌でできる。
このように生物由来の有効な成分や分解方法が沢山ある。この分野を日本企業が積極的に研究開発すると、これは次の産業革命になるように感じる。すべてが地道な研究の積み上げであり、短期的な業績のUPにならないことだけは確かで、日本企業しかできないことになる。そして、この分野は奈良時代から続く発酵技術や江戸時代の本草学の流れであり、歴史の資産を日本は持っている。
また、この生物研究は、地方特有の有効生物を研究することで地方の活性化が可能になる。山形大学で周囲の温度がマイナス5度時に花の中は20度もある早春に花の咲く座禅草の研究に注目している。まず、座禅草の外と内の温度差を薄い花弁で遮蔽している。この花弁の構造タンパクを断熱材にすれば大きな効果がある可能性があるし、座禅草の高温を出す仕組みが分かれば、それを発熱体として、その仕組みを利用できる。
米国は、コンセプト力と世界から優秀な人を引き入れて、その論理力を使って、新しいコンセプト(基準)を作り上げるのに長けている。グーグルは世界的なコンテストを行い、その中で優秀な人に非常に高い給与を与えて、世界から人を集めている。
欧州も米国の真似をしている。ISOの基準を作り、それを商売にしている。ノウハウを積極的に文書化して無料で公開して、その資格を売るという商売をしている。このため、台湾の新幹線のように暗黙知の日本鉄道方式と明示知の欧州鉄道方式がぶつかるという問題が出る。発展途上国では欧州式しか最新技術を取り入れる方法が無い。日本ももう少し、運営方法を文書化して明示知にする必要があると思うがどうでしょうね。
中国人は、世界的なネットワークを作り上げてその情報力で、商売をする。中国本土の安い労働力を使って、世界の良い物をまねして低価格で提供する。この商売には、世界的な華人のネットワークが有効に働いている。韓国も英語力を増強する必要を認めて、英語教育に熱を入れている。
退職した日本人技術者たちが大量に中国や韓国に招かれている。このため、日本企業の最先端技術を驚くほど早く、中国・韓国企業は手に入れている。また、優秀な退職日本人技術者の新しい研究が中国・韓国で行われて、新製品が開発されようとしている。日本人が中国を強くしている。しかし、60歳以上の退職技術者を日本で雇用する場がない。このため 原子力も鉄道車両も工場生産も中国は退職日本人技術者に教えを請い、急速にその力をつけている。
日本は世界的なネットワークもなく、コンセプト力も無い。英語力を強化するでもない。その上に、日本の最先端技術を中国に日本人退職技術者を通じて、真剣に教えている。このため、日本は新しい技術を開発する必要があるし、しかし、その開発者も日本企業から退職すると中国に招かれて、開発した技術を教えることになる。
日本にあるのは、常に、こつこつと飽きもせずに仕事をまじめに長期間こなし、かつチームワークで膨大な調査や細かい仕事を仕上げる力でしょうね。1人の技術者が成果を出すのではなくて、チームで成果を出すような仕事をすれば中国は最先端には常にいけない。
長い期間を弱いコンセプト力で、やり続けられるのは、技術者相互に情報交換も密に行っていることによる。目的はシッカリしているが、結果が保証されていないのに、長期間取り組む。論理力も信用していないので、始めに予測もあまりしない。このため、予想もしない製品を作ることになる。
その一番いい例がホンダの小型航空機ですね。エンジンを羽の上に持ってくるという奇想天外な方式である。流体計算を全ての点で行って、特異点を見つけたのでした。このような特異点を見つめるのは日本人の発想しかいないでしょうね。
日本のような結果が報われない可能性がある仕事を世界の企業は認めない。しかし、日本企業はそれを認める。日本の部品産業がここまで強くなったのは、長期間で先の見えない忍耐力が必要な物性の基礎研究と開発を許しているからである。
この日本企業が得意とする忍耐力を必要とする分野、世界的な商品を生み出す分野は、生物由来のタンパク合成ではないかと見ている。林原のトレハロースがいい例である。林原はこの合成研究に20年を費やしている。2つの酵母を組み合わせて使うことで、このトレハロースをデンプンから合成した。
生物由来の仕組みは数式では表すことができないが、非常に大きな合理性を持っている。何億年前から育んだ生命の仕組みには底知れない深さがある。
この分野は、調査するのには膨大な時間と手間が必要になるし、成果も具体的には最初に示せない。このため、日本人向きな研究である。一度その成果を物にすると、他国では真似ができない。見た目では分からない仕掛けやタンパクの合成であり、かつこのタンパク合成に必要なバクチリア・酵母の最適環境が重要なことになり、そのノウハウはそう簡単に真似できる物ではない。
今、エタノールを作るのには、サトウキビやトウモロコシなどの食材が使われているが、これが木くずや草などからできれば食材と競合しないことになる。しかし、木や草にはセルロースが大量に含まれている。このセルロースを分解できないことが問題である。
しかし、このセルロースを分化する虫がいる。それはシロアリで、このセルロースを分解しているのが、腸に寄生しているバクテリアで、このバクテリアを培養すれば、木屑からデンプンが出来ることになる。そのデンプンをエタノール化するのは既知の発酵菌でできる。
このように生物由来の有効な成分や分解方法が沢山ある。この分野を日本企業が積極的に研究開発すると、これは次の産業革命になるように感じる。すべてが地道な研究の積み上げであり、短期的な業績のUPにならないことだけは確かで、日本企業しかできないことになる。そして、この分野は奈良時代から続く発酵技術や江戸時代の本草学の流れであり、歴史の資産を日本は持っている。
また、この生物研究は、地方特有の有効生物を研究することで地方の活性化が可能になる。山形大学で周囲の温度がマイナス5度時に花の中は20度もある早春に花の咲く座禅草の研究に注目している。まず、座禅草の外と内の温度差を薄い花弁で遮蔽している。この花弁の構造タンパクを断熱材にすれば大きな効果がある可能性があるし、座禅草の高温を出す仕組みが分かれば、それを発熱体として、その仕組みを利用できる。