Sunday, January 28, 2007

拡大日本戦略について

日本企業が日本から世界に飛び出している。トヨタは2007年中には、日本で生産されるトヨタ車より諸外国で生産されるトヨタ車の方が多くなり、かつGMを抜いて、自動車生産台数としては世界最大になる。工場を立ち上げるために、多くの技術者が世界に派遣されている。
これがトヨタだけではなくて、部品会社や流通企業も同時に世界に出て行くことが必要で、大量の日本人とその家族が現地に送り込まれる。キャノン、スズキ、ホンダ、日産、松下電器や原子力発電所の建設や新幹線建設で東芝、日立、三菱、IHIなどと日本企業しかない技術を武器に世界を又にかけて活躍する企業と技術者とその家族が多数ある。
もう1つが、日本の技術者が中国企業に招かれて、指導しに行っている。この仕組みがどうも中国からタイ・ベトナムや世界に広まる気配である。韓国企業も日本の電子技術者を大量にスカウトして、今のサムソンがあることが分かっている。特に品質管理については日本の技術者しかできないと中国の技術者は言っている。
日本企業の年金資金や退職者の退職金が世界のファンドに流れて、その金が全世界に投資されている。日本の復活で、日本企業が世界のトップ企業を買収するM&Aが頻発している。この資金を欧州ファンドに借りている。ドルへの投資からユーロへの投資が増えて、欧州ファンドの元気がいい。日本企業が世界の企業を助ける方向にある。タイヤだけではなくて、いろいろな分野に拡大している。
退職者で世界に出て行く人たちが増えて、その設備も充実してきている。特に東南アジア諸国や日本の田舎は退職者の取り合いをし始めている。比較的裕福な日本の退職者を呼んで、その消費がそこの経済を潤すことになっている。各所に日本人の退職者たちの会が立ち上がっている。そして、これからが団塊の世代が退職を迎えることになり、益々日本の退職者とその妻達が世界に出て行く。
ここで問題なのが、日本に世界から人を入れる方ができていないことだ。旅行の制限緩和で、韓国からの旅行者は200万人を突破したし、台湾からの旅行者は日本から台湾に行くより多い。中国からの旅行者も多くなっている。ようこそ、日本の効果でしょうが、FTAで東南アジア諸国から要望が出ている国家試験が必要な技術者・看護師・医師の職業解禁が必要なのでしょうね。単純労働ではなくて、国家試験の資格を有効にすることが最初でしょうね。
しかし、徐々に日本は世界に引きずられて、国をオープンにする必要が出てきている。東アジア共同体にする必要もだんだん明確になってきている。米国の普通の大国化で、米国を頼れなくなる。現在の日本は鎖国状態であり、江戸時代はオランダを通して世界を見ていたが、今は米国を通して世界を見ている。そろそろ、日本が自分の価値観で世界を見ることが必要になっている。

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