Sunday, January 28, 2007

感謝の心

1.コース料理のように1つづつ、出していただいた。まず、グレープフルーツの生絞りのジュース。これがその場で挟んで搾る機器で絞り、そのまま飲むが、これがおいしい。苦味がなく、ほんのりと甘みがある。このジュースを冷蔵庫に少し置いただけで、酸味が出ておいしくないと言う。
一番私がおいしいと思ったのは、黒豆の煮付けでした。皮が柔らかくて、黒砂糖の甘みと調和して、正月に食べている黒豆の煮たのに比べると、数段違うおいしさがあった。
料理の基本は何ですかと質問すると、その答えは素材を生かし、かつ新鮮さが必要な物はその場で、寝かしておく方がいいものは寝かせることだと言う。素材が重要であると。特に日本料理は素材が勝負であると。日本料理が一番おいしい。ホテルの料理人たちとも話すが、西洋料理は素材より調味料やソースなど、その味付けが勝負で、素材をあまり重要視しない。本当においしいのは日本料理で、ホテルの料理人の家に行くと、日本料理を出される。
日本の料理人が世界に出ていって、そこで認められているのは素材にこだわり、その素材を生かした料理を出しているからだという。日本料理のコツを西洋料理に入れているからである。
2.中国の技術先生は中国の技術力がどんどん上がっているという。リチュウム・イオン電池も日本は負けている。日本でも最高の技術者が中国に招かれて、どんどん行っているし、中国は世界から技術者を入れている。リチュウム・イオン電池などの電池産業を国家政策で育成している。すでに鉛蓄電池はほとんど中国で生産している。GS・ユアサも工場を中国に移している。
これに比べると、日本の三洋もソニーも事故で分かるとおり、リチュウムイオン電池の技術力が落ちている。しかし、リチュウムイオン電池で難しいのは、その制御システムであるが、中国は今の所、この部分がない。ここを支援してほしいと来ている。
中国は国家が産業を育成している。リチュウムイオン電池の工場でも5000億円以上を投資している。それも国家がほとんどを出している。これでは日本の産業は負ける。日本を相当なハイスピードで先端産業も追い上げてくる。国家の資金投入量が違い過ぎる。数兆円以上を産業投資に国家が投資して、日本から優秀な技術者を引き抜かれると、それは日本の企業だけではどうしようもない。
日本は次の産業政策を立てて、育成していかないと日本の空洞化は先端産業にも押し寄せることになる。リチュウムイオン電池を中国が取ると、次には電気自動車も取れていることになる。
リチュウムイオン電池の工場の隣にEV車専用工場を作っている。中国は本気でこの分野を育成している。EV車はトヨタがプリウスの次に考えているようであるが、電気自動車のキーは電池だ。
3.日本の方向日本の次は何かの議論がないし、その芽が見えない状態にある。しかし、日本文化を売るしかないと見ている。日本の料理人が世界を又に駆けて活躍している。その基本は日本料理にあり、その基本で西洋料理を作るからおいしい。この日本文化を世界に広めるということが日本人の役目ではないかと考えると、技術もそうである。
日本文化に裏打ちされてた製造業を広めているのは日本である。工場の清掃を中国の工場はしていない。そこから派遣された日本の技術者は手をつける。工場を神聖な場所とすることから始まるようだ。これも日本文化でしょうね。日本人がこのため、必要になっている。
そういえば、トヨタも3ケ月程度、海外工場の技術者を日本の工場で研修するようであるが、それは工場の雰囲気を知らせるためで、工場を神聖な場所であるということを知ってもらうためだ。
少子高齢化の問題も日本の国内だけを見て議論している。しかし、世界の中の日本という観点から見ようとすると違う像が見える。世界は人口増加で困っている。日本の役割は、世界に出て行くことであるが、それと平行して、世界から日本に入れることも考える必要がある。日本だけという考えでいると問題が解決しない。そのため、時間が経ち事態を悪化させてから、やっと解決方法は世界に出て行くことと、世界から呼び寄せることとなるはず。拡大日本戦略に行き着くことになる。時間が掛かるがそのようになる。
4.感謝の心最後に感謝の心が重要であると。ガンバルは敵を作る。どうしても人との争いを招く。感謝は全てが友達になれる。感動を持った感謝を心がける必要があると。

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