Tuesday, February 20, 2007

また「慰安婦」「南京」に悩まされる日本の情けなさ

米下院で「従軍慰安婦」をめぐる対日非難決議が採択されそうな気配である。一方、映画では「硫黄島」に続いて、今度は「南京」映画の制作ラッシュという。
 日本にとっては、なんとも迷惑な話である。既に半世紀以上も前のことをむし返され、「謝罪が足りない」「補償しろ」とやられる。ごく一部の扇動的集団が動き回っているのだが、日本の政府・外務省がこれに有効な対応策を取り得ないというのも情けない話だ。
 米下院外交委員会のアジア太平洋小委員会で「元慰安婦」なる人たちを招請して公聴会が開かれた。ファレオマバエンガ委員長は「日本軍の性奴隷は、日本政府が犯した20世紀最大の人身売買事件であり、集団強姦・強制堕胎・精神的侮辱・性的虐待などによる身体障害と虐殺などを伴う残忍かつ重大な事件」と述べた(朝鮮日報)というのだから、これは尋常ではない。
 この公聴会で証言した韓国人2人とオランダ人の「元従軍慰安婦」は、この問題をフォローしている研究者らにはおなじみの人物である。「証言」内容がころころと変わることも知られている。以前、「法廷」とは呼べない民間団体による催し「女性国際戦犯法廷」を取り上げたNHKの番組にも出ていた(この番組はその後、さまざまな立場から問題点が指摘された)。
 米下院で決議を主導しているマイク・ホンダ議員は日系3世。選挙地盤に韓国系勢力がいるのであろうといった事情は分かるにしても、いくらなんでもやりすぎである。万一、非難決議が採択されたら、法的拘束力はないにしても、日米関係に要らざるヒビが入ってしまうし、米下院の権威そのものが疑われることになってしまう
「河野談話」の呪縛 加藤良三駐米大使を筆頭に、決議阻止に向けての「ロビー活動」が展開されているとのことだが、「すでに謝罪している。補償も済んでいる」といった立場だから、迫力を欠くことおびただしい。
 やはり、93年の「河野談話」の呪縛がいつまでも付いて回る。当時の石原信雄官房副長官が後に明らかにしたように、慰安婦の「強制連行」をめぐって国家や軍が組織的に関与した事実は、いかなる資料からも発見されなかった。
 そのため、ソウルでの直前の聞き取り調査だけを根拠に「あったことにしよう」という政治判断が下された。宮沢政権崩壊の直前という政治的混乱の中で、日韓関係維持を目的とした「河野談話」がばたばたと打ち出されたのである。
 だいたいが、「従軍慰安婦」という言葉自体、戦時中には用いられず、後になってつくられた用語である。「女衒」といった民間業者が親にカネを渡して、嫌がる娘を連れて行ったということはあっただろう。末端組織の暴走が一部にあったのも事実のようだが、国家や軍の正規機関が関与した事実はなかった。
 ということは、いまになって「強制連行」を非難されるというのは、国家そのものに対する侮辱といっていいのだが、「河野談話」がネックになっている。安倍首相も本来は強制連行否定派なのだが、内閣の連続性を担保するため、河野談話踏襲を認めざるを得なかった。
「反日」をあおるのはだれか 「南京大虐殺」は、日中戦争初期の1937年暮れ、当時の国民党政府の首都、南京を日本軍が攻略した際に起きたとされる。中国はいまだに「30万虐殺」を主張している。当時の南京の人口は20万程度だったから、どう見ても「白髪三千丈」のたぐいの話なのだが、反日テーマとして、「靖国」から「南京」への転換が進行中であるようにも見える。
 首都攻略戦だから、それなりの激しい戦闘行為があったのは事実だ。軍服を脱いで一般人に紛れ込む便衣兵の掃討作戦もあった。一部に不心得者もいただろう。だが、アイリス・チャンが書いた「ザ・レイプ・オブ・ナンキン」は、ほとんどが虚構である。その事実誤認を指摘されたアイリス・チャンは拳銃自殺している。
 いわば、「20世紀最大の謀略戦」が「南京大虐殺」を生み出したといっていい。ティンパーリーら外国特派員が国民党宣伝部から支援を受けて、英語、中国語の著書を同時出版し、これが「南京大虐殺の定本」となっていった過程なども、既に研究者によって明らかにされている。
 とてもではないが、ナチスのホロコーストと同一視されてはたまらない。問題は、敗戦ショック、東京裁判、「諸国民の公正と正義」に国の将来を委ねる憲法、といった歴史の過程の中で、国際的な謀略戦に真っ向から立ち向かえなかった日本の脆弱さにあるように思える。
 日本国内のメディアの一部に「反日」をあおり立てることを好む勢力が存在するのも厄介な現実だ。「日中問題」「日韓問題」は、つまるところ「日日問題」にある、という言い方もできよう。
 米下院の対日非難決議への動きなど、不幸な状況に手をこまねいていると、「原爆を落とした米国への非難」が噴出する、といったあらぬ方向への展開も懸念される。その場合、ほくそ笑むのはだれか。

Monday, February 12, 2007

モービルホーム

幕張メッセで開催しているキャンプの展示会を見てきた。近年、退職者を中心にモービルホームの需要が高いという。そして、このキャンプの展示会に、50歳以上の来訪者が増えているという。
私ももう少しで退職であり、次の人生をどう過ごすか、いろいろ検討している。その選択肢の1つとして、このモービルホームがある。
もともと、異文化に触れることが好きであるし、退職後は海外旅行や1時滞在で過ごすか、国内を犬と一緒に車で移動して過ごすかと思っている。しかし、海外旅行は年3回程度、繁忙期を外した時期に行くしかない。そうすると、それ以外は国内に居ることになり、かつ繁忙期を家で過ごすより、どこかのキャンプ地や道の駅で過ごすことは魅力がある。
とうことで、犬を連れて、かつ同じ年頃の親戚の家族と一緒に幕張メッセに車で出かけた。しかし、千葉に入る所が混んでいる。予想より長い時間がかかった。会場には犬を連れて入ることが出来る。
そして、モービルホームを見たが、どうも退職者が好むモデルと若い家族の好むモデルが違うと思った。前提条件の違いから来るのでしょうが、若い家族は森や海の近くの設備がない所でキャンプをするのが目的であり、退職者は道の駅やオートキャンプ場など、ある程度の設備がある所で寝ることを前提にしている。必要とする設備が、そもそも違うように感じる。
この違いで、キャンピングカーかモービルホームかの違いになるような気がする。そこが今一、分化していないように感じた。しかし退職者や退職候補者を多数お見かけした。我々がいいと思うクルマには、やはり同じような世代の方たちが見ている。
親戚夫婦は、あまりモービルホームが気に入らないようであった。旅行は宿に止まる方がいいという。そうような旅行もある。旅行の形も分化してきている。この親戚夫婦は一生涯を働くことが出来る。建築系のプログラマーとして自立しているし、奥さんは簿記や給与計算を請け負って自立している。というように時間がないし、それで死ぬまで働こうとしている。このため、時間を潰すような旅行を好まない。人生いろいろである。
私は、手に職もなく、カッコ良く言うとジェネラリストで生きてきた。妻も専業主婦であり、現在は子育て支援をしているが、専門的な技術があるわけでもない。どちらにしても、退職すると時間を持て余すことを、転職時の3ケ月にいやというほど思い知らせれた。この時間をどう潰すかを真剣に考えないと、人生の余暇を充実できない。

Sunday, February 04, 2007

フォトン・ベルト

フォトン・ベルトの謎
世界の各地でその凄さを増している異常気象や環境の激変は、自然破壊や環境破壊による影響だけではなさそうである。どうやら、宇宙的規模の異変も大きな要因となっているようである。
ところで、あなたは「フォトン・ベルト」という言葉を耳にしたことがあるだろうか?
これから述べる「フォトン・ベルト」に関する情報には、人類が近未来に遭遇することになる衝撃的な内容が含まれている。しかし、米国をはじめどこの国でも、政府やマスメディアでは未だ公式に取り上げていないため、その情報は限定的で、確かなことを確認することが出来ない状況にある。
しかし、高次元波動の世界に興味を持つ人々の間では、既に多くの情報が飛び交い、極めて近い将来に遭遇する危機的状況を想定し、様々な思いで対応を考えているようだ。
それでは、フォトンベルトを研究している人々がこれまでに知り得た知識をもとに、フォトン・ベルトの実体とそれがもたらす影響を紹介させて頂くことにする。(主たる参考文献:『フォトン・ベルトの謎』(三五館刊)、『RESET』(ガイア出版刊)渡邊延朗著)
「フォトン」とはなにか?
「フォトン」とは光エネルギーのことで、粒子であると同時に波(電磁波)としての性質を持っており、日本語では「光子」と訳されている。
酸素や水素などの元素は原子から出来ていることはご承知の通りである。この原子の中心に陽子と中性子からできた原子核があり、その周りを電子が回っている。この「電子」とその反粒子である「陽電子」が衝突すると、双方とも消滅し、2個または3個のフォトンが生まれることが知られている。
地球上にはこうして生成されたフォトンの他に、太陽から飛来したフォトンが存在している。太陽内部の核融合反応によっても生成された厖大な量のフォトンは、地球に向かって放射され、その一部は地球大気の吸収や散乱などを受けながら、粒子の状態で地表に達している。
しかし、こうしたフォトンの量は現時点では、人間が地上で生活する上で、特に大きな影響を与えるほどの量ではない。
ところが、宇宙にはこの程度の量とは桁違いのフォトンが充満した空間が存在しているらしいのだ。この光子の塊の帯が「フォトン・ベルト」と呼ばれているものである。
ハレー彗星の発見で有名なイギリスの天文学者エドモンド・ハレーが、18世紀の初めに預言していた「フォトン・ベルト」との存在を、最初に発見したのは、科学者ポール・オット・ヘッセで1961年のことであった。

牡牛座のプレアデス星団
地球から410光年の距離にある
秋の初めの夕暮れに、東の空に青白い星の集団がのぼるのを見ることが出来る
我が国ではスバルと呼ばれて古くから親しまれている。(『宇宙大地図』同朋社刊より)
人工衛星を使ってプレアデス星団の調査を行っていたとき、星団の近くで黄金の光に輝いた星雲を見つけたのがきっかけであった。通常、星雲はガスや宇宙塵からできているため、質量はほとんど認められない。ところが驚くことに、この星雲には質量が認められたのだ。これが「フォトン・ベルト」の最初の発見であった。
「フォトン」は可視光ではないので、肉眼では観測することは出来ない。強力な多相カラー分光器を用いて撮影した後、光学的な処理することによって、はじめて見ることが出来るのだ。淡い青色をした姿がハップル宇宙望遠鏡によって撮影されたのは、1996年12月のこと。
「フォトン・ベルト」
1996年12月20日、ハップル宇宙望遠鏡が、「フォトン・ベルト」の撮影に成功した。
ペガサス座、メンカリナン星方向にうっすらと網がかかったように見える。
肉眼で見えやすくするため、工学処理が施されている。
(『RESET』より転写)

どうやら、この「フォトン・ベルト」は天の川銀河系の中でドーナツ状になって存在しているようなのだ。渡邊氏の著著には、2万6000年の周期で銀河を一周する太陽系が、1万1000年ごとにフォトンの充満したベルトの中に入り、2000年間かかってそこを通過することになると書かれている。
ということは、地球も当然同じ周期で「フォトン・ベルト」の中に出入りすることになる。
(ただ、私が調べる範囲では、銀河系を太陽が一周する時間は、およそ2億年となっており、(『宇宙』 加古里子著 福音館書店刊参照)、渡邊氏の述べていることと合致しない点がある。この点については、現在、調査中であるので、後日、修正を加えることになるかもしれない)

 
 
 
 
 

太陽系銀河(左上) :  太陽系が属する銀河斜め上から眺めると星々や星雲が平たい円盤状に集まって見える。        横幅が10万光年、立て幅が1万5000光年。太陽系は銀河の中心から3万光年の          距離に位置している。  (右上) :  上段は銀河系を上から眺めた図。下段は横から眺めた図。 (『宇宙大地図』同朋社刊より)
「フォトン・ベルト」の影響
それでは、地球が「フォトン・ベルト」の中に入ると、いったい、どのような変化が起きるのだろうか?
フォトンは先述したように、電子と反電子(陽電子)の物理的崩壊によって生まれた光の粒子であるが、我々が一般的に知る光とは異なり、多次元の振動数を持つ電磁波エネルギーである。
したがって、大量のフォトンにさらされたとき、まっ先に重大な影響を受けることになるのは、地球の地磁気や磁気圏で、最も深刻な影響は地球磁場の減少であると言われている。
1829年以来、全地球的規模で行われてきている地磁気(磁場)の精密計測値は、地磁気が年々減少していることを明らかにしているが、その減少率が近年極めて高くなっており、それは地球がフォトンベルトに近づいたことが要因ではないかと言われている。
地磁気の減少状況を調査しているアメリカの地球物理学者J・M・ハーウッド博士やS・マリン博士たちは、2030年頃には地磁気がゼロになる可能性が高いという予測を発表しているほどだ。
地磁気がゼロになるということは、地球の磁場が消滅することに他ならない。したがって、地上に生きる動植物の生命活動に大きな支障が発生することは間違いない。
最近上映された映画「コア」をご覧になった方は、それがどのようなものなのかわかるであろう。映画では、磁気が減少を始めると、人工心臓の患者が次々と亡くなり、磁気コンパスで方位を関知しているハトが方向感覚を失って、大量にビルや車に衝突死する場面が登場する。
さらに磁場の消滅が進むにつれ、地球を取り巻くバンアレン帯が消滅し始め、地上では降り注ぐ有害な太陽風や宇宙線から無防備の状態が出現する。まさに、人類を含めた動植物の生存を脅かす危機的状況の到来である。
その影響は動植物だけに限られたものではない。地球そのものにも大きな影響を及ぼすことになる。その結果、火山活動や地震は活発化し、氷山の溶解や海流の激変が発生してくることが考えられるが、現に、そうした変化が世界各地で頻発し始めている。
地球を含む太陽系がこの巨大なドーナツ状のベルトの中に入り始めたのは、1987年の春分の前後頃だといわれている点を考えると、昨今、地球上で発生している異常気象などの異変は、「フォトン・ベルト」との遭遇が最大の要因だということも考えられる。
「フォトン・ベルト」はベルト状といっても外周はギザギザになっているため、最初の遭遇段階では、一旦入った後、数日間とか数ヶ月間で抜け出すことがあるらしく、しばらくは出たりは行ったりの状態が続くようである。
「フォトン・ベルト」の実体を、『フォトン・ベルトの謎』ではじめて日本に紹介した渡邊延朗氏によると、このあと、太陽系は次第に「フォトン・ベルト」の中心に進み、2012年の冬至に完全に「フォトン・ベルト」に突入した後は、2000年間は抜け出すことはないのだという。
ということは、今からおよそ8年後以降、地上の動植物は地球規模の激変に見舞われることになりそうだ。
2012年12月の冬至で思い出すのは、私が前著『謎多き惑星地球』で述べた、マヤの長期暦が示す「第4世界」の終焉とされる2012年12月23日である。
 
マヤ人は「フォトン・ベルト」との遭遇時期を熟知していた
拙著『謎多き惑星地球』をお読み頂いた読者ならすでにお分かりのように、マヤ人は天文学や暦について驚異的な知識を保持していたことが知られている。
先ず驚かされるのは、地球の公転速度についての精緻な知識である。
マヤ暦では、地球の公転速度、つまり一年の長さは365.2420日としており、最新の正確な数値との誤差は0.0002日しかなく、この数値は現在我々が使っているグレゴリオ暦よりさらに小さいのだ。
そればかりでなく、月が地球を周回する時間や、金星との会合周期についても驚くほど精緻な数値を有していた。
また、マヤの天文学では33年先の日食を正確に予想することが出来たし、火星や金星などの身近な惑星だけでなく、400光年も離れたプレアデス星団や双子座といった遙かな星々の動きにも精通していたのだ。
これらのことを考えると、マヤ人は、「フォトン・ベルト」の存在と、それとの遭遇の時期を熟知していたのかもしれない。それを裏付けるのが、彼らが有していた、驚異的な長期カレンダーの存在と、歴史の一大転換日(2012年12月23日)の認識である。
マヤには365日の太陽暦と260日のツォルキン暦の二つの暦があり、彼らはその二つを組み合わせた、2万5640年を歴史のサイクルとする長期カレンダーを持っていた。
それによると、現在は2万5640年を5等分した5128年単位の最後のサイクルにいることになっており、この5つ目のサイクルの始まりは紀元前3114年8月11日、終わりは2012年12月23日となっているのだ。
彼らの生きた時代感覚ではまったく必要とされるはずのない、長大な周期のカレンダーを保持してのは、他ならぬ「2012年12月23日」の到来を念頭に置いていたからではなかろうか。私にはそう思えてならないのだが、読者はどう思われるだろうか。
 
既に始まっている「太陽系の異変」
ところで、渡邊氏が主張する「フォトン・ベルト」との遭遇とその影響は、氏の単なる推測や思いこみでないことは確かである。というのは、既に太陽をはじめ惑星にも顕著な影響が発生していることが確認されているからだ。
太陽系の9つの惑星のうち最も外側を回っているのが冥王星であるが、その軌道は長楕円形であるため、太陽との距離が楕円サークルのどこに位置するかによって大きく変わってくる。
最近の約100年間、冥王星は太陽から遠ざかっており、寒冷化が進んでいると考えられてきた。しかし、マサチューセッツ工科大学のジェームズ・エリオット氏らの研究によると、その冥王星において、奇妙なことに、どうやら地球と同じ温暖化現象が起きているようなのだ。
さらに、この13年間で大気圧が300パーセントも増大していることが確認されている。
その一つ内側を回る海王星では、衛星トライトンの温度が5パーセント上昇したことが確認されている。また、天王星の目と呼ばれるスポットが移動したことから、ポールシフト(地軸移動)が起きたのではないかと考えられている。
ポールシフトについては、海王星だけでなく天王星でも同じ現象が発生した可能性が囁かれている。
また、その他身近の土星や木星、火星でも劇的な変化が起きているようだ。
先ず、土星と金星では明るさと温度が高くなり、木星では赤斑が小さくなりつつあると同時に、磁場の強さが1960年に比べて2倍になっている。また最近の観測で、土星の衛星タイタンの大気の層が、1980年にNASAの探査機ボイジャー1号で観測した結果より10~15パーセント厚くなっていることがわかった。
さらに火星では、北極と南極の氷が急速に溶け始め、磁場が強くなって、大気が戻りつつあるようだ。(地球とは反対になぜ他の惑星では磁場が強くなっているのか謎である)
これらの惑星の変化が地球に及ぼす影響はまだ顕著ではないようだが、問題は太陽の変化である。一足先に「フォトン・ベルト」に突入したと思われる太陽にも大きな異変が起きている。
太陽の黒点はおよそ11年の周期で極大期と極小期を繰り返しているが、近年、11年の周期を終え沈静化するはずの黒点活動が一向に衰えず、さらに活発化する傾向にあり、天文学者を驚かせている。
また、磁場の強弱の変化など、その他にも太陽においては様々な異変が起きているようであるが、これらの異変は、地球とそこに生息する人間や動植物にも大きな影響を与え始めている。
「フォトン・ベルト」の研究者は、最近の太陽のフレア爆発による米国・カナダの大停電や北海道などのオーロラの出現などはそ一例だと考えている。
渡邊氏は『RESETーリセットー』(ガイア出版)の中で、アメリカとロシアの科学者や専門家が報告する、地球大異変を示す最新のデーターを幾つか紹介している。
 ☆ 火山活動は1975年以来、地球全体で500パーセントも増加している。
 ☆ 地震活動は1973年以来、地球全体で400パーセントも増加している。
 ☆ 1963年から1993年の間で、地球上のあらゆる災害(台風やハリケーン、洪水、津波    など) が410パーセントも増加している。
 
ァセッションする人類
ところで、「フォトン・ベルト」による人間への影響は、どんな形で現れるのだろうか?
まっ先に現れる症状は心身共に健康であるにもかかわらず、妙に倦怠感があるとか、背中が痛むとか、胸がつかえるとかと言った症状、つまり、病気ではないのだが不安定症候群のような状態になることだという。
さらに事態が進展すると、インフルエンザに似た症状やめまい、心臓動悸、呼吸困難、頭痛、それに、筋肉痛や関節痛、痙攣(けいれん)などの症状が起きやすくなってくるという。
しかし、最大の変化は、細胞内のDNAの配列にたいする影響である。ただ、フォトンが高次元の電磁波エネルギーであることから発生するこうした遺伝子レベルでの変化は、人類にとって大きなプラスをもたらすものである。

DNAの二重螺旋構造
人間の遺伝子は本来12本の螺旋で構成されているはずである。
しかし、実際には二重螺旋構造の遺伝子しか発見されていなかった。
アメリカで、3本の螺旋構造の遺伝子の子供が発見された。彼らは「新人類」の先駆けとなる者たちなのだろうか?!
ヒトのDNAは本来12の螺旋から成り立っているが、実際にはその内の2本しか使われておらず、我々が知るDANは二重螺旋になっている。
地球上の人類は脳を始め内臓の諸器官が本来の能力の10パーセントも使うことが出来ずにいるのはそのためだと言われている。
ところが、渡邊氏の報告によると、最近アメリカでは通常より遺伝子が1本多い子供が発見されており、これらの子供達は生まれながらにして、あらゆる病気に対する免疫力を持っていることがわかったという。
それ以来、アメリカの遺伝子学者は12本の螺旋を持つ子供探しに傾注しているらしい。どうやら彼らは「フォトン・ベルト」との遭遇による遺伝子構造の変化を真剣に考えているようだ。
フォトンが充満する空間に入ることによって、人間をはじめあらゆる生命体に遺伝子レベルの変換が起きるのは、電子レンジの中の料理が、マイクロ波の照射によって、姿は変えずに形態を変えてしまうのと同じ理屈である。
高次元のフォトンに包まれたフォトン・レンジの中に身をさらした人間は、高度なエネルギーによってDNA分子が再プログラムされ、肉体と霊体とが半ばした高度な精神性を持った存在に変容するわけだ。
どうやら、地球が完全に「フォトン・ベルト」に突入する2012年以降になると、「ァセッション」と呼ばれる次元変化、つまり、3次元から4次元、あるいは5次元の世界へと次元上昇することによって、ヒトはヒトでありながら、ヒトでない存在へと変化を遂げることになるようだ。
遠い昔から、仏陀を始め多くの修行者がァセッションのために多くの難行・苦行をしてきているわけだが、「フォトン・ベルト」に入ることによって、そうした大変な修行などせずとも次元上昇により、高次元の世界を垣間見ることが出来るなら、こんなありがたい話はない。
ただ問題は、そうしたプラスの面の変化が人類にもたらされる前に発生する、環境変化や異常気象などの大激変を乗り越えて、どれほどの人々が生きながらえることが出来るかという点である。
聖母預言をはじめ様々な預言では、来るべき艱難について、次のように述べている。
それは今日の文明が始まって以来の艱難で、血のように燃え立つ深紅の雲が天を横切り、雷のとどろきが地を振動させる。高みに登れば硫黄の火が降り注ぎ、海に飛び込もうとすると、そこは煮えたぎった熱湯が泡立っていた。・・・・・・・・  
目の前に展開する、この「恐怖と戦慄の光景」を見続ける間、幻視者たちの口から絶叫が途切れることはなかったという。
幻視者たちが、「生者が死者を羨むほどの艱難」と表現するこの大艱難を生き延びるのは、人類の3分の1、あるは、10分の1に過ぎないと言われている。とすると、「フォトン・ベルト」との遭遇が渡邊氏が主張するように近い将来起こるなら、人類をはじめ動植物の多くの種がこの世から消え去る事態は、避けられないかもしれない。
どうやら、「フォトン・ベルト」との遭遇は人類にとって、「大艱難」と「大吉祥」、「苦難」と「喜び」の二重奏であるようだ。
大カタスロフィー発生とその後のァセッション。あなたはその時、遺伝子レベルの変容を遂げ、新人類となって、地球再生に立ち向かう人々の中にいるだろうか? それとも、新生「地球」の神々しい姿を、天上の高見から傍観することになるのだろうか?!